肺がんステージ3A闘病記録 その312・診察当日

生活

2024/1/22 闘病314日目、退院252日目、くもり。
予行演習の車での通院を実施した翌日、今日が本番だ。
もちろん昨日の経験をもとに目的地に最適なルートで向かう。
最大の難所は皇居近くの車線数が多いところ。
本当にどの車線にいるべきかがわかりづらい。そこを注意して病院へ向かう。

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初めての経験と今後と

道中は順調に進めて、予定時間通りに目的地に到着した。
交通量が思ったよりも少なく通りやすかったが、やはり車線が多い区間は気が張るエリアだった。

病院へ到着するとまずは受付へ。予約していても整理券を取る仕組み。
ここが重要。がんセンターでは整理券を取ることが多い気がした。

初診になるので、アンケートのような項目を記載。実際には話す内容なのだが、それをまとめてもらって少しでも効率化を図るという意図があるのかもしれない。
必要事項を記入して番号で呼ばれるのを待つ。
もともとは一時間前と言われていたが、実際は二時間弱前に到着していた。
もしからしたら、一時間前だと間に合わないかも?と思うほど人が多かった。全てセカンドオピニオンとは思わないが、同じがんで戦ってる人たちだと思うとある意味仲間なのかも・・・と思ったりもした。

しばらくすると番号で呼ばれ、診察されるエリアへ移動して待つことに。
早くきたが、待つことが多い。
一応セカンドオピニオンのルールとして先生は、こちらが持ってきたデータを読み解き診察、その結果を私たちに伝えて、さらに治療提案もおこなう。その全てを1時間と区切られている。
なのでこの一時間でどの程度診断に時間がかかるか、そこからどの程度話せるかは先生次第なのかも・・・と思って待っていた。

時間になると音がなる装置を渡されていたので、それが鳴ったので、指定の診察室へ入室。
先生は自分と同じぐらいの方だろうか。
まずは病状について説明してくれた。
最初の抗がん剤と放射線治療は、先生も同じ判断だろうとのこと。これによって実際癌が小さくなっているのは確認できているので、効果がうかがえている。その後のイミフィンジについても癌治療の流れとして、当然の流れだそうだ。これがステージ3でガンを完全になくすためのながれなんだとか。
ここで少しステージと治療の話もしてくれた。
ステージは数字が多いほど手術をしないとのこと。昔はとにかく切除をしていたらしいのだが、ステージが上がるほどに効果が薄いらしい。理由はすでに癌がほうぼうに転移しているからだそうだ。癌自体が血液にのって移動する能力があるので、一部切除してもあまり意味がなく他にまた同じような癌ができてしまう、といういたちごっこのようにもなるらしい。
なのでステージ1や2だと切って抗がん剤で追い込んでガンをなくす、という効果が高いらしいのだが、ステージ3、4は抗がん剤などの薬対応になるのがほとんだそうだ。

今回の自分の転移、再発はもともとあったものが出てきてると予想できるとのこと。一度放射線治療で小さくしたガンだが、そこにまだ他の癌が残っていたと考えられるんだとか。
さらにそこから今はノド付近にあるのも元々あって、徐々に大きくなってきてるのだという。
ここで先生から、元々はステージ3だったが、今はほとんどステージ4とのこと。
なるほど・・・と少し響く内容を聞いてしまった。

ただ、へこむ内容だけではなかった。元々通院していた先生の提案した治療、同じものを国立がんセンターでも提案することになるとのことだった。つまり治療方針はこれがベストらしい。
その中で、薬についても丁寧に説明してくれた。
私が提案されてる薬が、EGFRという遺伝子変異に対応した薬らしい。
その2種類どちらかを選ぶことになるのだが、2種類の違いなのだが、副作用と効果の違いと聞いていたが、それ以外のことも教えてくれた。
飲み薬のみで治療する方は、継続しやすいが、効果がもう一つの方に比べると少し劣るそうなのだが、それ以外に、この間まで投薬されていたイミフィンジ、これの投薬から期間を空けて使わないと、肺炎のリスクが上がるということだった。これはなんとなく通院先でも聞いたきがする。
もう一つの飲み薬と点滴の抗がん剤併用する方だと、効果が少し長いそうだが、副作用が強め。それだけでなく、なんと放射線治療をした場所に穴が開く事例が多いそうだ。
どうやらこの薬が使われた初期に、放射線治療と併用すると効果が高いのでは、という考えから併用されたそうなのだが、その際に穴が開く事例が多発、併用中止になったが、放射線治療を過去に行った場合でも、同じく穴が開く例が多めだそうだ。この話は聞いてなかったので驚きだ。

二つの薬の違いとリスクを聞いた上で、どっちにするか選ぶ材料がかなり集まった気がする。
他にも治療の考え方をイメージと一緒におしえてくれたり、かなり親切に長く先生はなしてくれた。最後に、先生にもし先生が自分と同じ立場ならどれを選ぶか聞いたところ、意外なことに待つを選択すると言われた。肺がんは意外と進行が遅めなので、時間を空けて安全に飲み薬の方をという時間稼ぎにもなるからとのこと。つまりは飲み薬を使う前提になるのだと思った。

そして、がんセンターで今後治療をとお願いしたい場合はどうしたらいいか?ということを話したところ、意外なことに先生からは、今通ってる病院の方がいいと思うと言われた。
理由はどちらの病院でも同じ治療提案になるのだから、今までの変化や治療を観察している病院の方がより的確に病状を把握できるだろうとのこと。もしがんセンターだけが提案できる治療があれば、それを進めるそうだが、今は提案できるものがないらしい。

ただ、今後もセカンドオピニオンを受けることは進められた。理由は他の意見をじっくり聞けるタイミングというのは少なく、ガン治療などでは有益なことが多いそうだ。
しかもそれががんセンターだったら、その際にもし提案できる新治療があれば提案できるとのこと。

なるほど。いろいろと理解を深めて一時間が過ぎていった。一緒にいったコタも結構長く話せてよかったと思ってくれたようだった。
この後清算して帰宅することに。ちなみに清算金額は一律4万円。高く感じるがこういう医療の場合は普通なのかもしれない。

帰宅の前に少し寄り道することにした。

目の前なので少し築地市場に寄っていくことに。

人は昨日の比じゃない、かなりの多さだった。
どうやら日曜は休みのお店も多くしかも雨だったので少なかったようだ。今日はほとんどの店も開いていて興味そそられるところも結構ある。

日曜やってなかったパン屋さん、ル・パン。こちらのチョコクロワッサンを購入した。
なんと温かいままのパン!ありがたく美味しくいただけた。

他にもんじゃコロッケを気に入っていたコタの希望で明太コロッケ、自分は気分のお好み焼きのねりものを購入。どちらも美味しくいただけた。ありがたい!
こうして寄り道も終わり、この後は仕事にいく必要がある。なのでコタを家に送り、自分は会社にむかった。

仕事はいろんなフォローのおかげでかなり順調。
あとは自分が頑張ればというところ。などとやっていたらいつの間にか夜に。
久々にかなり遅めの時間まで仕事をしてしまった。
多分自分の感覚が少し鈍っているのだろうと思う。こういう機会にちょっと気合を入れる感じも大事だ。

ただ、明日も会社なのでほどほどで帰宅することに。
何もかもが新しい展開になりつつある自分、どうにか頑張って行きたいと思うのだった。

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今までの経過リスト

  • 2023.0315.その2/初回入院。放射線治療開始。ここから30回、平日毎日照射。
  • 2023.0316.その3/パクリタキセル、カルボプラチンの毎週木曜投薬開始。
  • 2023.0322.その9/侍JAPANがベースボールクラシックで優勝。励みになる。
  • 2023.0323.その10/木曜二度目の投薬。睡魔が強いと判明。
  • 2023.0330.その17/木曜3度目の投薬。白血球良好のため一時退院決定。投薬1クール終了。
  • 2023.0331.その18/一時退院。放射線治療のため平日通院へ。
  • 2023.0412.その30/二度目の入院。2サイクル目の投薬のため。
  • 2023.0413.その31/木曜4度目の投薬。2サイクル目開始。
  • 2023.0420.その38/木曜5度目の投薬。
  • 2023.0427.その45/木曜6度目の投薬。2サイクル目終了。
  • 2023.0428.その46/最後の放射線治療で全30回終了。がんの縮小を確認。そして退院。
  • 2023.0510.その58/三度目の入院。イミフィンジ免疫治療、一回目の投薬のため。
  • 2023.0511.その59/イミフィンジ投薬1回目。ここから隔週木曜投薬通院。
  • 2023.0512.その60/大腸の内視鏡検査を実施。大きなポリープ3つほど取る。
  • 2023.0601.その80/イミフィンジ投薬2回目。初めての通院投薬。
  • 2023.0615.その94/イミフィンジ投薬3回目。2回目の通院投薬。
  • 2023.0616.その95/胸の真ん中痛みあり、時間で消える。左よりの痛みも断続であり。
  • 2023.0619.その98/病院へ連絡し木曜に外来診察。
  • 2023.0620.その99/肋骨の裏側の痛みに気づく。肺なのか?これも木曜確認。
  • 2023.0622.その101/心臓、膵炎問題なし!肋間神経痛が濃厚。薬で対処。
  • 2023.0628.その107/神経痛の痛みがほぼない。みぞおち付近押すと痛い程度。
  • 2023.0629.その108/イミフィンジ投薬4回目。神経痛も緩和され無事続行。
  • 2023.0714.その122/イミフィンジ投薬5回目。CTで患部の縮小、経過良好を確認。
  • 2023.0719.その128/肋間神経痛の痛みが左下の方へ強めに出ている。観察続行
  • 2023.0720.その129/咳が増加。深く呼吸すると右肺が締め付けられる感じが強くなる。
  • 2023.0721.その130/肺炎のためイミフィンジ投薬中止。回復次第再開予定。
  • 2023.0802.その142/ステロイドの影響で首下に湿疹が。
  • 2023.0810.その150/毎週通院でステロイド調整を了承される。
  • 2023.0817.その157/皮膚湿疹のために皮膚科にも通院することに。
  • 2023.0824.その164/ステロイドが10mgに。二週間観察後化学療法検討に入る。
  • 2023.0908.その178/来週から化学療法再開予定。ステロイドは量を調整しつつ続ける。
  • 2023.0915.その185/肺炎も落ち着き、イミフィンジの投薬再開
  • 2023.0929.その200/アミラーゼの数値が高くなり膵臓の不調を疑う。投薬中止、消化器内科へ
  • 2023.1010.その211/アミラーゼは肺がんからも出るS1とのこと。化学療法続行決定。
  • 2023.1012.その213/投薬再開!しかし中性脂肪警告。経過観察することに。
  • 2023.1124.その254/投薬後微熱!過去に無いので注意することに。
  • 2023.1207.その266/ステロイドを再度飲むことに。腰の痛みも予後観察。
  • 2023.1214.その272/腰が痛く急遽病院へ。痛み止めで二週間は様子見。
  • 2023.1221.その280/新たな影があることを告げられる。年始最初の検査まで様子見。
  • 2024.0106.その296/右のどシコリ発見と太もも痛み未解決。次回診察で明らかになる予定。
  • 2024.0112.その302/がん再発を告げられる。セカンドオピニオンを検討することになる。
  • 2024.0115.その305/セカンドオピニオン連絡開始。国立がんセンターには電話がつながらず
  • 2024.0118.その308/セカンドオピニオン日程決まる。翌週月曜向かうことに!